白河くんへ

白河くん、お誕生日おめでとうございます。

今年も無事に9月6日を迎えられた事、とても嬉しく思っています。

私達は誕生日が1日違いですが、私達の誕生日は私の会社との相性が悪く、死ぬほど嫌いな行事と重なる事が多いので当日に盛大なお祝いができない事が多く申し訳ないですが…

今年は私の誕生日がその行事のため、前日である今日はその準備に忙殺されています。

きっと今日は何もできないですが、後日盛大にお祝いしましょうね。

 

白河くんに出会ってから、10年近く経ったでしょうか。

正直に言うと出会った日の正確な時期は覚えていないのですが、誕生日を知ってからは毎年お祝いをする事が自分の年間のルーティーンに組み込まれています。

特に何も無かった年、運良く週末と重なり楽しく過ごせた年もあれば、地獄の行事と重なり誕生日なのに怒号を浴びせられた年もありましたね。

今年は多忙ではありながら怒号は飛び交わなそうで安堵している所です。

 

夏の甲子園予選の決勝戦、大変お疲れさまでした。

結果だけ見たら残念ですが、この決勝戦自体を含め、これまでの努力は絶対に白河くんの今後の人生において価値のあるものになる事と思います。

物事は始める事、結果を出す事よりも継続する事の方が何よりも難しいからです。

白河くんの事を知ってから、勝った姿、努力する姿、そして敗れた姿を見られた事は、私の今後の人生にとってもまた大きな支えになるでしょう。

 

強豪校で甲子園出場経験もある白河くんと、片田舎の斜陽産業で歯車の一部になっている自分を決して同列に考えている訳ではありませんが、私はこと仕事においては負け続けている人間です。

毎日とは言わずとも結構な頻度で汚泥に突き落とされ、その中で泥水を啜って暮らす日々の中で見る白河くんの姿は本当に眩しく美しく、ちっぽけで惨めな自分を奮い立たせる糧でした。

 

産まれて来てくれてありがとう。

心より感謝を込めて。

 

 

                        令和5年9月6日 ニカ